本文は平成12年に新しく企業を起す人たちを対象に自らの経験を講演したものです。一部、編集し直したものを掲載しています。
<目次>
- はじめに
- 1世紀に繁栄する企業づくり
- 仕事研究集団は創造型企業 3-1. 企業理念
- 人材能力開発 4-1. エントリー制度
3-2. 経営姿勢の変化が組織機能に変化をもたらす
3-3. 第3の経営スタイルとその特徴
3-4. 風土の改革
3-5. 第3の経営の原則
3-6. 新製品の研究開発
4-2. 人材能力開発の考え方と人事施策
4-3. 社員教育と評価の仕方
1.はじめに
企業経営に求められるものは、先見性や決断力はもとより、会社経営の実務から人間関係に至るまで極めて幅が広いものがある。
『会社経営そのもの−その目的、組織風土、制度など』は、従来の考え方から大きく変化せざるをえない状況にある。企業に対する本当の評価も規模の大小や販売量の拡大ではなく、企業としてどのような夢(ビジョン)をもち、どのような企業文化を形成していくのか問われる時代になってきた。
2.21世紀に繁栄する企業づくり
経営を生命観から考える
- 企業とは生き物である
- 企業の理念は共感の中で甦る
- 感性と理性
- 芸術と科学
の統合による知恵
経営を客観的に視る
- 売上&利益は結果である
- 組織の中で1人ひとりを活かす
- 能力開発とチャンスで報いる
3.仕事研究集団は創造型企業
企業はコミュニケーションの束である−という考えを軸に、3つの流れ(企業理 念・共感の経営・企業文化)の束が新しい「価値創造」で甦り、人も組織も満足した関係となり、能力向上や業績へとつながることは顧客満足(CS)へ発展していくと考える。
3-1 企業理念
人・組織・社会との共感関係をつくることで新しい価値が磨かれる。
3-2 経営姿勢の変化が組織機能に変化をもたらす
21世紀の経営は、個人と企業の関係をどうつくるかが最大の経営課題であると考え、その仕組みを取り入れていくべきである。
3-3 第3の経営スタイルとその特徴
企業とはコミュニケーションの束である考えをもとに、雰囲気として「社員が何でも言える」「やりたいことができる」会社を創ろう−とした仕組みを作って、組織の中で個を活かす機能をしている。
3-4 風土の改革
組織の活性はトップの企業が大きく影響している。トップの企業観、哲学の持ち方が、企業変遷の歴史となった。
3-5 第3の経営の原則
個人と個人がどう接する−その人間関係の相互信頼が向上すれば、組織の生産性は飛躍的に高めることが可能である。
3-6 新製品の研究開発
4.人材能力開発
4-1 エントリー制度
- 学歴非考慮
- 創造型人材の選考
学校名や学歴等でなく、職種別採用・公開試験を重視し、偏差値無用として個性的な人物本位の採用を行う。
本人のパーソナリティー能力・意欲・プラス思考・奉仕性・感覚・集中度を考慮し、EQテスト・感覚テストなどで、均一的でない個性ある人材を独自の選考法で採用する。
4-2 人材能力開発の考え方と人事施策
- 人材能力開発の考え方
- 個人の発想力を最大限に活かす
- 挑戦的な仕事の進め方をする
- 変化に対応できる人材育成をする
- 企業文化を育てる人づくり
- 感性をよくする−組織の活性となる
- ライフワークをもつ−目標の達成になる
- 情報感度をよくする−創造性を生む
- 全体の中の自己−自己への気づきと社会性の芽生え
- 動と静のバランス−能力向上(知識・集中力)をもたらす
- 人事施策
その人が潜在的に持っているパーソナリティ(能力・意欲・プラス思考・奉仕性・感覚)をどう引き出すか。
広い視野を持ち、EQ(感情指数)を育てる。そのことが柔軟思考となり、発想力を高める。
4-3 評価の仕方
全社員が単年度(6ヶ月又は3ヶ月を基準)の個人目標を定め、「年間教育計画表(自己管理シート−自己評価シート)」に記入し提出する。
直属の上司や管理責任者と面接を行って定期的に進捗状況のチェックを行い、単年度の目標達成状況を評価する。
2次評定者、3次評定者との評価の相違点は個人面接を行い、双方、納得のできる評価とし、次年度の「年間教育計画表」に反映させる。
評価項目はA(部門貢献度)、B(個人目標達成度)、C(自己啓発度)等の項目について、「年間教育計画表(自己評価シート)」に評価し、記入する。
直属の上司や管理責任者と面接を行って定期的に進捗状況のチェックを行い、単年度の目標達成状況を評価する。
2次評定者、3次評定者との評価の相違点は個人面接を行い、双方、納得のできる評価とし、次年度の「年間教育計画表」に反映させる。
評価項目はA(部門貢献度)、B(個人目標達成度)、C(自己啓発度)等の項目について、「年間教育計画表(自己評価シート)」に評価し、記入する。
総合評価 A+B+C=総合考課
◆ 個 人 別 教 育 記 録 ◆
部署名 | 品質・環境管理 | 氏名 | 山田太郎作成者印 |
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個人別年間目標 | 総合管理技術士の合格発表待ちだが、この資格を利用したPMを目指したい |
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番号 | 受 講 研 修 名 | 日 時 | 資格認定 | 社内・社 外の区分 |
所属部署 | 登録日 | 作成 | 確 認 | 承 認 |
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1 | 平成14年度建築士事務所の管理講習会 | 2002/10/15 | 社 外 | ||||||
2 | 平成14年度建築士事務所の開設者講習会 | 2002/10/15 | 社 外 | ||||||
3 | 高岡テクノドーム交流講演会 | 2002/10/23 | 社 外 | ||||||
4 | クレームゼロを目指して,設計管理講習会(講師) | 2002/11/08 | 社 内 | ||||||
5 | 内部監査員講習会 | 2002/11/14 | 社 外 | ||||||
6 | 経営者健康づくりセミナー | 2002/11/21 | 社 外 | ||||||
7 | 情報関連講習会(CAD,ソフト状況の把握) | 2002/11/27 | 社 外 | ||||||
8 | 日本技術士会北陸支部講習会 | 2002/11/30 | 社 外 | ||||||
9 | ISO9001,14001講習会(講師) | 2002/12/20 | 社 内 | ||||||
10 | ISO9001,14001講習会(講師) | 2003/01/24 | 社 内 | ||||||
11 | 高岡テクノドーム交流講演会 | 2003/02/14 | 社 外 |
項 目 | 内 容 | 1次評定 | 2次評定 |
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有効性の評価 | 1.新しい資格を取得したか | ||
2.個人別年間目標の達成度 | |||
3.参加講習会の報告,伝達が適切か | |||
4.内容を理解し他の社員に説明したか | |||
5.自分で判断して成果があったか |
総合評価及び 面談結果 |
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※EXCELのシートはここからダウンロードできます。